オーストリア大統領選挙では、4月24日の第1時投票で第3位だったヴェルナー・ファイマン(Werner Faymann)オーストリア首相が5月9日に辞任し社会民主(SPÖ)党首も辞めたことで、これまでの政治習慣とは全く異なる緑の党エコロジストと危険なナチス系極右自由党(FPÖ)から市民は大統領を選択しなければならなくなっていた。しかもこの国の伝統で共闘をしないことが一般的であった。このような状況がもしもフランスで起こったならばサルコジ前大統領の「ni-ni」策が危険なのは目に見えている。社会党(PS)でもなくペンの極右派系国民戦線(FN)でもなくとなれば、サルコジが第1回投票で第3位になるとして、サルコジの「共和党」(LC)票は、「ni-ni」策でやれば、ナチスを支援していたペンのFNへ流れる。それをNKMは指摘したのだ。
リベラション紙の為にヴィアヴォイス(Viavoice)調査会社の行った世論調査結果によると、テレビ・ラジオが持ちげているのとは裏腹に殆ど人気がない。フランス国民は勿論、右派の三分二が、また中道派の64%が、「共和党」(LC)内の45%が、サルコジ前大統領が2017年の仏大統領選挙に出馬するのを嫌っているという。2015年2月にはフランス国民の37%ほどがサルコジは良い大統領になれるとしていたが、いまでは同じ質問に対し21%しかいなく、アラン・ジュッペ現ボルドー市長(元首相)の45%、フランソワ・フィヨン元首相(共和党LC)29%、フランソワ・バイル・モデム議長25%、ブルノ・ル・メール元漁業大臣23%の後にサルコジは右派政党内ではランクづけられている。リベラション紙の為にヴィアヴォイス(Viavoice)調査会社の行った世論調査は、2016年の5月13日から16日にかけて1004人を調査サンプルに18歳以上のフランス人を対象にして行われたもの。
【参考記事】
http://lelab.europe1.fr/comment-nathalie-kosciusko-morizet-sempare-de-lelection-autrichienne-pour-rappeler-que-le-ni-ni-nest-pas-une-bonne-chose-2753242
http://www.liberation.fr/france/2016/05/22/sondage-une-candidature-sarkozy-massivement-rejetee_1454375
http://www.lejdd.fr/Politique/Primaire-de-droite-y-aura-t-il-des-candidates-787433
http://www.liberation.fr/video/2016/05/24/elections-en-autriche-les-elus-partages-entre-inquietude-et-soulagement_1454782