2016年5月7日土曜日

ロンドン初のイスラム教徒の市長が誕生 金曜日午後に結果

(パリ=飛田正夫2016/05/07 1:58日本標準時)5月5日、英国の首都ロンドン市の560万人の有権者の市長選挙では、イスラム教徒のサディック・カーン(Sadiq Khan)45歳が、対抗候補者のトップで億万長者の子息ザック・ゴールドスミス氏を10%引き離していて初のイスラム教徒のロンドン市長の誕生になりそうだ。イスラム教徒のサディック・カーン氏は、大ロンドン圏の南部で庶民の多いトッティング(Tooting)の議員で、そこの最低賃金者家屋(HLM)で育った人だ。父親はパキスタンのバスの運転手で、カーン氏は英国で人権擁護の弁護士になった移民の子である。4日の世論調では対候補らの連合があってもカーン氏は大きく勝利を収めると見られている。

対候補はカーン氏が過激イスラム主義者との付き合いがあることを指摘してロンドン市民の心を揺さぶっているという。しかし保守派のカメルーン英国首相はこれを否定している。フランス通信(AFP)が多くの投票者にインタビューしたところによるとイスラム教徒も含めて宗教信条の問題はあまり関係がないという意見が多かったという。

【参考記事】
http://www.20minutes.fr/monde/1840375-20160505-sadiq-khan-passe-devenir-premier-maire-musulman-londres
http://www.lexpress.fr/actualite/monde/europe/le-futur-maire-de-londres-musulman-une-precision-qui-agace_1789720.html
http://www.sudouest.fr/2016/05/04/sadiq-khan-le-prochain-maire-de-londres-devrait-etre-musulman-2351196-4803.php