2016年5月14日土曜日

ロベルジョン元アレバ社長が起訴 ウラン鉱山買い損失隠しで 

パリ=飛田正夫5/14/2016 8:26:20)アンヌ・ロベルジョンさんが起訴された。ロベルジョンさんの指揮下でフランス原子力産業のアレヴァ(Areva)の個人的利益、秘密漏洩、社長の職権乱用などの罪で13日、財政面を調査しているルノー・バンリュインベック( Renaud van Ruymbeke)判事に呼ばれ起訴された。これまでロベルジョンさんは国家財政面担当の検事によって2014年以来取り調べられていたが、起訴ではなくてその一歩手前の重要参考人であった。カナダのウラニュウム採掘会社ウラミン社が中央アフリカのナンビアで3つの鉱脈を採掘しようとしていたとしてこの会社をアレバは28億ユーロ(約4200臆円)で買った。が、この鉱脈は空っぽで不当たり買いになっていた。買収前に事前調査で分かっていたのではないかと、当時は書いている新聞もあった。ル・ポワン誌によると彼女の起訴は、ウラミン社買いの損失を意識的に隠した会計報告がなされていたからではないのかと起訴の理由を見ている。
彼女の夫のオリヴィエ・フリック(Olivier Fric)は、ウラミン社の買収前の情報を婦人から事前に得ることで、30万ユーロ(約4500万円)の利益をウラニュウム株で得た罪で、3月23日に起訴されている。

アンヌ・ロベルジョンはフランス原子力産業のアレヴァ(Areva)社のトップ経営者として指揮してきた人で、ウラン買い付け問題はサルコジ政権下で起こっている。

【参考記事】
http://www.lexpress.fr/actualite/societe/justice/uramin-areva-et-lauvergeon_1762669.html

http://www.lepoint.fr/justice/uramin-areva-anne-lauvergeon-devant-le-juge-13-05-2016-2038949_2386.php

http://www.20minutes.fr/societe/1845515-20160513-anne-lauvergeon-ex-patronne-areva-mise-examen-affaire-uramin