2016年7月20日水曜日

仏議会で4度目の「国家非常事態」延長6カ月が決定

(パリ=飛田正夫)7月19日夜にフランス議会はマニュエル・バルツ仏首相自身が「国家非常事態」の第4回目延長提案を支持し、議会は延長を19日の夜から20日にかけて論議し、午前02時前に6カ月の「国家非常事態」の延長が投票決議された。バルツ首相はフランス全土がテロに狙われているとして、テロリズムから防衛するために前代未聞のブロックをするべきだと主張していた。「国家非常事態」はフランスではアルジェリア戦争の間に設けられたもので、2015年1月初旬に襲撃を受けた風刺週刊紙チャルリー・ヘブドのジャーナリスト殺害事件のあと、2015年の11月13日夜に起きたパリ及びサンドニ競技場近くでの同時テロ射殺事件の直後に、「国家非常事態」が発動された。それ以後3カ月の延長を2度繰り返してきていて、その後2カ月延長をして、今回が4度目で6カ月の延長が決まった。21日に上院からの追加案が最審議されてから最終決定されるが6カ月の延長はほぼ動かない模様。


すでにフランス内外で報道されているデマや中傷に対し、バルツ首相は、ポピュリズムがあらゆる機会をとらえて些細な事でも火種にしようと待ち構えてうろついている。フランス国を分断しようとする右派に対して注意を喚起した。すでに7月14日のニース市での84人の犠牲者をだしたトラック殺害テロ事件では、右派勢力が強い土地柄だけにニース前市長やサルコジの登場で政府批判が小針棒大に語られ、右翼メディアがこれに加担し偏った報道がなされていた。ニースの市民を扇動する動きがあったからである。こういった右派の政治家の一部では、テロリストの対策などかってやったこともないのに、まるで魔術師のようにテロが一瞬にして消えてなくなるとでも簡単に考えていて、オランド政権を無策であったと事実とは裏腹に批判してきた。ハルツ首相は、彼等は国民の感情を幻想へと扇動していると皮肉った。

すでに、ベルナール・カズヌーブ仏内相によって4月には、議会内審議委員会で同法案の持つ最も危険視されていて、個人の自由を損なう問題や、サラフィスト系イスラム寺院の廃止などにが実行されてきた。フランスはすでに国家緊急事態の中でイスラム教徒の礼拝所や寺院(モスク)数多く封鎖してきている。

18日のドイツで起こった17歳の斧とナイフでの鉄道旅客殺傷テロ事件などを上げ、個人的に急速に過激化してテロ犯行に及ぶ形態が頻発していることを心配している。精神的に虚弱なものが誤ったメディア情報やダエッシュ=イスラム主義国家テロリスト組織(IS)の宣伝に簡単に乗って、ラジカリゼしてゆく第三世代のテロリストに対する安全防衛は、現在の秘密警察や警察行動を、特に困難にしているとも語った。(文字数 ;1093)(投稿日本時間 ;2016/07/20午前11時1分)(最終変更=投稿日本時間 ;   / 文字数 ; 仏議会で4度目の「国家非常事態」延長6カ月が決定
(パリ=飛田正夫)7月19日夜にフランス議会はマニュエル・バルツ仏首相自身が「国家非常事態」の第4回目延長提案を支持し、議会は延長を19日の夜から20日にかけて論議し、午前02時前に6カ月の「国家非常事態」の延長が投票決議された。バルツ首相はフランス全土がテロに狙われているとして、テロリズムから防衛するために前代未聞のブロックをするべきだと主張していた。「国家非常事態」はフランスではアルジェリア戦争の間に設けられたもので、2015年1月初旬に襲撃を受けた風刺週刊紙チャルリー・ヘブドのジャーナリスト殺害事件のあと、2015年の11月13日夜に起きたパリ及びサンドニ競技場近くでの同時テロ射殺事件の直後に、「国家非常事態」が発動された。それ以後3カ月の延長を2度繰り返してきていて、その後2カ月延長をして、今回が4度目で6カ月の延長が決まった。21日に上院からの追加案が最審議されてから最終決定されるが6カ月の延長はほぼ動かない模様。


すでにフランス内外で報道されているデマや中傷に対し、バルツ首相は、ポピュリズムがあらゆる機会をとらえて些細な事でも火種にしようと待ち構えてうろついている。フランス国を分断しようとする右派に対して注意を喚起した。すでに7月14日のニース市での84人の犠牲者をだしたトラック殺害テロ事件では、右派勢力が強い土地柄だけにニース前市長やサルコジの登場で政府批判が小針棒大に語られ、右翼メディアがこれに加担し偏った報道がなされていた。ニースの市民を扇動する動きがあったからである。こういった右派の政治家の一部では、テロリストの対策などかってやったこともないのに、まるで魔術師のようにテロが一瞬にして消えてなくなるとでも簡単に考えていて、オランド政権を無策であったと事実とは裏腹に批判してきた。ハルツ首相は、彼等は国民の感情を幻想へと扇動していると皮肉った。

すでに、ベルナール・カズヌーブ仏内相によって4月には、議会内審議委員会で同法案の持つ最も危険視されていて、個人の自由を損なう問題や、サラフィスト系イスラム寺院の廃止などにが実行されてきた。フランスはすでに国家緊急事態の中でイスラム教徒の礼拝所や寺院(モスク)数多く封鎖してきている。

18日のドイツで起こった17歳の斧とナイフでの鉄道旅客殺傷テロ事件などを上げ、個人的に急速に過激化してテロ犯行に及ぶ形態が頻発していることを心配している。精神的に虚弱なものが誤ったメディア情報やダエッシュ=イスラム主義国家テロリスト組織(IS)の宣伝に簡単に乗って、ラジカリゼしてゆく第三世代のテロリストに対する安全防衛は、現在の秘密警察や警察行動を、特に困難にしているとも語った。(文字数 ;1093)(投稿日本時間 ;2016/07/20午前11時1分)(最終変更=投稿日本時間 ;2016/07/21午前9時12分   / 文字数 ;1137)

【参考記事】
http://www.lejdd.fr/Societe/DIRECT-Vote-de-la-prolongation-de-l-Etat-d-urgence-mardi-soir-l-enquete-se-poursuit-798073

http://www.huffingtonpost.fr/2016/07/20/etat-d-urgence-assemblee-vote-six-mois-supplementaires_n_11074688.html

http://www.20minutes.fr/societe/1894011-20160720-etat-urgence-assemblee-vote-prolongation-six-mois)

【参考記事】
http://www.lejdd.fr/Societe/DIRECT-Vote-de-la-prolongation-de-l-Etat-d-urgence-mardi-soir-l-enquete-se-poursuit-798073

http://www.huffingtonpost.fr/2016/07/20/etat-d-urgence-assemblee-vote-six-mois-supplementaires_n_11074688.html

http://www.20minutes.fr/societe/1894011-20160720-etat-urgence-assemblee-vote-prolongation-six-mois