2016年7月19日火曜日

ニース市が危険な犯罪人を放置 84人殺害テロが実現

(パリ=飛田正夫)ニース市トラック84人殺害テロ犯のモハメッド・ラウアイエジャ・ブゥヘェル(31 歳)は、7月14日の花火大会大殺戮の前に、すでにニース市内で2016年1月25日に、高級車アルファロメオに乗った男性と喧嘩騒動をおこしていた。長い板切れの先から二本の釘が出たもので男性の頭部を叩いて負傷させていたことが、ニース市警察によって事情聴取されていたと、フランス通信(AFP)の調査で18日にわかった。この暴力行為でブゥヘェルは、3月24日に執行猶予付き6カ月の禁固刑が宣告されていた。この暴力事件は2016年1月25日14時30分に、ニース市の繁華街で起きたものでニース市長の任命する市警察が取り押さえて事情調査をしていた。サルコジとエストロジィは7月14日のニース殺戮事件直後から、フランスの国家警察の取り締まりが不足していたので事件が起きた。ニースのテロは避けられたのだと主張して、政府批判を叫んでいたが、事実はニース市の責任者がこれを知りながら、危険な犯罪人を放置していたわけである。



市警察はこの事件を、頭部に6センチほどの亀裂ができ出血多量であったと記述している。犠牲になった男性は、ブゥヘェルを指して、自分をその場に残して彼の仕事であるトラックからの荷卸しを続けていたと指摘している。アルファロメオの男性は荷卸しが終わるトラックが邪魔で、数メートル移動してほしいと要求したのだと語っている。

ブゥヘェルの使用した武器とは1メートルほどの木切れの端っこが裂けていて釘が二本顔を出しているというものだった。

モハメッド・ラウアイエジャ・ブゥヘェルは、7月14日の革命記日(パリ祭)以前に、ニース市警察に知られた犯罪人であったのである。政府のテロ安全対策を批判しているサルコジとその友人でニュース市の責任者でもあるクリスチャン・エストロジィは、この事件を知らないわけがなかったのだ。エストロジィ氏は、南仏地方のパッカ(プロヴァンス・アルプス・コートダジュール)(PACA)地方議会議長で、前ニース市の市長を長く務め、現在は、ニース市の財政・安全・工事事業・運輸・一般行政・税金規制・従業者・道路・駐車など多くを一手に受け持つ代表役員で筆頭助役を務めている市の実権者である。(文字数 ;955)(投稿日本時間 ;2016/07/1911時34分)

【参考記事】
http://www.lexpress.fr/actualites/1/societe/lahouaiej-bouhlel-avait-frappe-en-janvier-un-automobiliste-sur-la-tete-avec-une-planche-munie-de-clous_1813617.html
http://www.lepoint.fr/societe/lahouaiej-bouhlel-avait-frappe-en-janvier-un-automobiliste-sur-la-tete-avec-une-planche-munie-de-clous-19-07-2016-2055372_23.php
http://www.leparisien.fr/faits-divers/attentat-de-nice-lahouaiej-bouhlel-avait-blesse-un-conducteur-avec-une-planche-cloutee-18-07-2016-5977603.php

http://www.20minutes.fr/france/1893047-20160719-lahouaiej-bouhlel-avait-frapp-en-janvier-un-automobiliste-sur-la-tte-avec-une-planche-munie-de-clous
http://www.lefigaro.fr/flash-actu/2016/07/18/97001-20160718FILWWW00336-attentat-de-nice-le-conducteur-avait-frappe-un-automobiliste-avec-une-planche.php