2016年7月22日金曜日

ニース市長が行方不明 84人殺戮テロ以後メディア失踪

(パリ=飛田正夫)7月14日のニース市でのテロ事件勃発以来、不思議なことにクリスチャン・エストロジィ(Christian Estrosi)氏が、テレビに引っ切り無しに出演して犠牲者の追悼をしたり、フランス政府へ責任を追及して見せたりしてメディアの表で活躍していた。しかし同氏はニース市の市長ではなくて、前市長なのである。現市長はフィリップ・プラデル(Philippe Pradal)といって一度もメディアに顔を出して発言など全然なく、何処にいるのかもわからない。フランスのメディアが問題にしだしている。多くのニース市民や外国から来た観光客の悲劇の犠牲を利用してメディアに顔を出したがる票集めの人気取りの人心取り込みは悪い政治家たちの常套手段だが、これは気持ちの悪いもので慙愧に堪えないことである。共和国の責任者の一人であるはずの、本物のニース市長が、一刻も早く顔をだし犠牲者追悼の発言もすべきであろう。


エストロジィは南仏地方のPACA(パッカ)プロヴァンス・アルプス・コートダジュール地方議会議長に就任しているが、決選投票で社会党(PS)の極右防衛の支援作戦によって、予選第一党だった極右派系国民戦線(FN)党に勝てた人である。数カ月前までは、社会党(PS)の支持に感謝していたが、悪い長年の付き合いから抜け出ることができなくて最近は傲慢な発言も多かった。

エストロジィ氏は、サルコジ前大統領時代の産業相であって、ニース市長を長年務めたが法的に兼任ができなくて、市長を辞任し6月13日にニース市の筆頭助役になっていたが、ニース市の安全対策、財政、運輸工事、駐車、道路交通などの公共関係の責任者で、実質的な権力を陰で握っていた。

ニースの事件が自分の責任になるのを恐れたのかもしれない。後任の市長フィリップ・プラデルは、顔をだすなと言われていたらしい。

サルコジは、政府はこの18カ月テロ対策を何もやって来てないと批判して姿を消しているが、クリスチャン・エストロジィはこのサルコジの友の会の会長でもある。


(文字数 ;864)(投稿日本時間 ;2016/07/22午前8時39分)

【参考記事】
http://www.lejdd.fr/Politique/Le-tres-discret-monsieur-Pradal-vrai-maire-de-Nice-798304
http://www.rtl.fr/actu/politique/nice-qui-est-philippe-pradal-le-vrai-maire-dans-l-ombre-de-christian-estrosi-7784166676
http://www.lefigaro.fr/politique/le-scan/2016/07/19/25001-20160719ARTFIG00371-philippe-pradal-le-maire-de-nice-condamne-a-agir-dans-l-ombre-de-christian-estrosi.php
http://www.20minutes.fr/societe/1894759-20160721-attentat-nice-o-maire-nice-christian-estrosi-autre