シリアやイラクなどにダエッシュ=イスラム主義国家テロリスト組織(IS)が蔓延し、2011年にリビアの民主化運動の流れに乗り遅れて、マグレブや中東諸国の独裁者たちとの汚い関係を持っていたサルコジ政権は、その汚名を注ぐためのキャンペーンとして、フランスの哲学者ベルナール・アンリー・レヴィー(BHL)とサルコジとの二人だけで、リビア空爆を秘かに決めた。有名な独裁者カダフィを叩くことで名誉挽回しようとしてフランスのリビア空爆は計画されたものと見られている。
このリビア空爆では市民の犠牲になっていて、カダフィ以後のことを考慮しなかった為に、リビア経済のインフラが完全に破壊され無法地帯となって社会全体が混乱してしまった。そこに、イスラム主義国家組織(IS)とヨーロッパへの難民を送り出す違法な渡し屋(パッスー)が侵入し、その根城となってしまっている。カダフィ時代のほうが安全で秩序があって人々の暮らしも良かったと言う人も多い。
(文字数 ;831)(投稿日本時間 ;2016/08/02午前6時51分)
【参考記事】
http://www.lemonde.fr/afrique/article/2016/08/01/libye-premieres-frappes-americaines-contre-l-ei-a-syrte_4977167_3212.html
http://www.lefigaro.fr/international/2016/08/01/01003-20160801ARTFIG00263-libye-premieres-frappes-americaines-contre-l8216ei-a-syrte.php
http://www.france24.com/fr/20160801-libye-tripoli-pentagone-premieres-frappes-americaines-contre-ei-syrte-gna-jihadistes
http://www.leparisien.fr/international/libye-les-etats-unis-declenchent-des-premieres-frappes-contre-daech-a-syrte-01-08-2016-6009379.php
http://www.rfi.fr/afrique/20160702-libye-offensive-syrte-etat-islamique