9月11日掲載の「日曜新聞」(JDD)で、サルコジがオランドの政治を批判して「国権の現実的脅威に対する適応」を訴えていたからだ。オランドはテロ対策を何もしなかったとの以前からの誤ったサルコジの見解にバルツが反論したものである。つまりこれは、フランス人の受ける恐怖を前に国権を曲げる方法のことで、イスラムのテロの前で憲法を改正しようとすることだ。サルコジが権力の座にあればテロは起こらなかったかのように信じ込ませようとしたのだとバルツは話している。
これは最近のイスラム女性の海水欲水着を禁止する新法律を制定しようとするサルコジらの動きとも関係していて、9月8日にオランド仏大統領は、イスラム教徒を取り締る法律は作るべきではないと、サルコジ等に言い聞かせていた。バルツはサルコジが非人間的提案でフランス人を分断していると弾劾している。
11.9のアルカイダのテロ襲撃では3000人近くが死亡したことで、ブッシュ元大統領は祖国愛的行為から米国を脅威させるテロリスト収容のグアンタナモ収容キャンプ(Guantanamo)を開設することをしたが、これは人権の基本的権利に抵触する違法なものとなっただけでなく、米国をテロリストの脅威とテロ行為から保護することにはならなかったとバルツ首相は指摘している。サルコジがフランスにグアンタナモ収容所のようなものを作る発言をしていることに厳しく釘を刺した。
バルツはサルコジがテロリズムを利用してフランス人に恐怖を持たさせて、そこから誤った恐ろしい政治を行おうとしていることを嫌悪している。特にサルコジが提案している「テロリスト特別法廷」の創設に、バルツはその提案の野蛮さとフランス人分断化の意図を批判している。
【参考記事】
http://information.tv5monde.com/en-continu/terrorisme-pour-valls-sarkozy-se-trompe-comme-bush-apres-le-11-septembre-127630
http://www.lejdd.fr/Politique/Pour-Valls-Sarkozy-s-est-trompe-en-2012-sur-la-menace-terroriste-808696
http://information.tv5monde.com/en-continu/terrorisme-pour-valls-sarkozy-se-trompe-comme-bush-apres-le-11-septembre-127630
http://www.francetvinfo.fr/monde/usa/video-etats-unis-en-garde-a-vue-un-homme-soupconne-de-meurtre-s-echappe-par-le-toit_1819193.html
http://www.huffingtonpost.fr/2016/09/11/valls-sarkozy-attentat-terrorisme-_n_11960906.html
http://www.europe1.fr/politique/manuel-valls-sarkozy-sest-trompe-en-2012-sur-la-menace-terroriste-2843497