フィヨン・ゲートの本当の被害者はフィヨン氏の妻ペネロップ(Penelope Fillon)さんで、彼女は自分は仕事などしていなかったし夫フィヨンのアシスタントでもなかったと主張する姿は裏寂しそうで、これをフィヨンの犠牲者だとみなして、彼女を保護しないと危険だというのである。フランスの男性が家庭内で女性を虐めているイメージをフィヨン氏に当てがった批判だと見られる。セシル・デュフロ(Cécile Duflot)ヨーロッパ・エコロジー・緑の党(EELV)共同議長やセゴレーヌ・ロワイヤル環境相が彼女を支援する側に回ってフィヨン氏を女性蔑視の男性だとの批判をしている。またメディアはこの事件をペネロップ・ゲートなどと名付けたが本当は彼女の事件ではなくてフィヨンの事件なのでフィヨン・ゲートが正しいのである。メディアはフィヨンの問題だということを隠そうと今もしているが、嘘はもう隠せないしもう取り返しは付かないだろう。
フィヨンの妻の架空雇用の公金横領の罪が問われているが、フィヨンは裏のない透明な政治を主張してきただけに信用を一機に失っている。
6日にはサルコジ前大統領の講演原稿を書いていた元エリゼ大統領官邸特別書記官アンリ・ゲイノ氏は、フィヨン元首相は仏大統領選挙の立候補を辞退するしか方法はないと宣言した。
フランソワ・バイルのモデム(民主運動党)議長もフィヨンは退散すべきで、ボルドー市長のアラン・ジュッペ仏元首相に代行してもらうほかはないと話した。フランス国民だけでなく、右派議員の多くが妻や子供を使っての架空雇用をやったフランソワ・フィヨン元首相(共和党LC)に対して失望している。これでは「共和党」(LC)は勝てないことが明白になってきている。