(パリ=飛田正夫 日本時間06/02/2017-22:23:41)6日13時35分の仏国営ラジオ・フランス・アンフォではルモンド紙のジェラール・ダベ記者が同僚のファビウス・オム氏との暴露記事を紹介した。サルコジの仏大統領運動でそれを手伝ったことでフィヨンの子供シャルルは父親フィヨンから報酬をえていたと暴露した。これによりフィヨンの公金汚職が明らかになって退陣は更に確実になってきた。フィヨン・ゲートの中でその議員時代の架空雇用疑惑では、既にカナール・アンシュネはフランソワ・フィヨン氏の妻ペネロップ(Penelope Fillon)さんの仏国会での夫のアシスタント職1988年~2002年の報酬と、フィヨンの友人の雑誌会社の架空雇用支払い金額の合計は90万ユーロ(約1億3千万円)を数えていた。さらに当時フィヨン氏が上院議員であった2005年~2007年には、まだ学生だった子供のマリーとシャルルに対しそれぞれ57084ユーロ(約900万円)と26652ユーロ(約400万円)を弁護士の仕事をしたとしてフィヨンの議員アシスタント金で報酬を出していた。カナール・アンシュネはこの期間は2人のフィヨンの子供らはまだ学生で弁護士ではなかったと暴露していた。
裁判所の調査が始まっているが、起訴には時間がかかる為にフィヨンは起訴されれば仏大統領選挙候補を辞退すると時間稼ぎの発言をしているが。人気をすっかり落として当選の見込みのなくなったフィヨン支持者のサルコジが党首として名前変更した「共和党」(LC)(前の国民運動連合UMP)の党員は一刻も早くフィヨンを代えるべきだと不安がっている者も多い。
フランソワ・フィヨン元仏首相(共和党LC)の議員時代にフィヨン元首相の妻ペネロップ(Penelope Fillon)さんを架空雇用したことで公金横領疑惑が多方面から証言されて、フィヨン氏は2017年の仏大統領選挙の「共和党」候補をやめなければならない状況に追い込まれている。この事件は辛辣な政治家批判の週刊新聞カナール・アンシュネの暴露から始まったものだが、事件の渦中にあるペネロップさん自身が夫の国会アシスタントなどしたことはないと証言している2007年の英国のメディアのインタビュー録画が発見されフランス国営放送テレビA2で540万人も視聴者を集めてこの録画の放映があった。ペネロップさんの雇用は架空であった当時の真実が明らかになってきていた。