カトリック教会のこれを拒否する基本的倫理には二つのものがあるという。一つは胚種を人間同様に尊厳すべきだとするもので、受胎の尊厳というのは結婚に基づく夫婦相互の融合的合意の結果として理解されるべきだと見解を立てている。しかし見ようによっては処女受胎の聖母マリアが代理母出産GPA(PMA)法によってフランス中に多数出現することになることこそがカトリック教会の最大の悩みなのではないだろうか。この問題に関してはキリスト教自体が父統に迷った宗教と考えられるが、これに関しては「「聖書」キリストは、父親のヨゼフと血統のないマリアの代理母出産GPA( PMA)で出生」【関連記事】を参照。
フランスのプロテスタント教会は特にこの代理母出産GPA(PMA)には大きな反対はしていない。ユダヤ教徒の意見は硬直化した姿勢ではなくて不妊のカップルでは許容されるべきだとしている。交わり増やせという教えがあるからだという。代理母出産の問題は人工的な出産により父親と子供との関係が出てこないからだとしている。イスラム教では代理母出産GPA(PMA)は容認されるがそれにはいくつかの条件が必要だとしている。先ず結婚したカップルだけに許されるものであり、どんな第三者も卵子や精子などを与えてカップルの性的生活に関与してはならないとしている。
【参考記事】
http://www.francetvinfo.fr/sante/grossesse/la-pma-autorisee-pour-toutes-les-femmes-debat-anime-entre-la-manif-pour-tous-et-sos-homophobie_2258035.html
http://www.leparisien.fr/societe/pma-avis-favorable-du-comite-d-ethique-pour-les-couples-de-femmes-et-les-femmes-seules-27-06-2017-7091064.php
http://www.20minutes.fr/societe/2095147-20170627-pma-apres-avis-favorable-comite-ethique-va-passer-maintenant
【関連記事】
https://franettese.blogspot.fr/
アウシュビッツ収容所経験者モーヌ・ヴェールは仏「堕胎法」の実現者 人間の尊厳を解決できたのか?
https://franettese.blogspot.fr/2016/02/gpa-pma.html