ベルギーに身を逃れているカタルーニャ独立選挙に大勝利したプジャダモンが22日にブリュッセルで記者会見しましたね。彼はカタラン語だけでなくスペイン語は勿論のことフランス語や英語でもジャーナリストの質問に答えていました。こういうのはカタルーニャでは一般的なのでしょうか?ところでプジャダモンの発言は注目に値します。かれは民主選挙に警察を出動させ武力で圧力を掛け独立派の幹部を牢獄に繋ぎ、プジャダモンらを国外逃走に追いやったことで民主主義を踏みにじったラホイ政権を強く批判しています。そのラホイのやり方を続けると益々スペイン人の人気を落とすことになり彼は作戦を変えるべきだと言っている。
こういうラホイ政権を受け入れている欧州共同体(EU)の姿勢をも糾したわけです。少なくともそれはあり得ることだとしても、しかし我々の正当な選挙での独立派の圧倒的な勝利は事実であって、スペイン政府もEUも我々の声を少なくとも聞くべきだというのです。
これは道理が通っていると思える。この道理を暴力や不正な論理で再度踏みにじるならば、つまりこの10年来ラホイ政権はカタルーニャとの話しあいを退け交渉を拒絶してきていて、今後も同じ態度を続けるならばということでしょう。その場合にはスペインは勿論それを支援するヨーロッパの民主主義の価値も否定され、それが虚像であったことになるというのです。そのことを指摘したプジャダモンはそこに掛けているようで、素晴らしい発言をしたわけです。ベルギーでの記者会見はフランスではテレビFRANCE24.comで同時放送されました。(パリ=飛田正夫)(仏時間 22/12/2017 20:05)