(パリ=飛田正夫)カタルーニャ独立派の中心的リーダー2人が拘置されたことに抗議する18日のデモを平和的に開催すると集会を17日にジャーナリストに宣言した。2人のリダーはジョルディ・サンチェス(Jordi Sanchez )とジョルディ・クイザルト( Jordi Cuixart)で二人はカタルーニャ独立を推進する二つの中心的な組織である(Omnium Cultural)と(Assemblée nationale catalane)ANCの指導者だ。カルロス・ピュジェモン(Carles Puigdemont)カタルーニュ大統領は、この二人は政治犯として逮捕されたと指摘している。二人は現在マドリッド近くのソト・デル・レアル刑務所に監禁されていて、二人は彼等の活動家達に対して冷静であるよう呼びかけている。これらの組織は独立派の活動家を動員する強力な力があるとされ、スペイン政府との対立は激化すると考えられる。この知らせでカタルーニュでは夕刻には全都市で鍋釜が打ち鳴らされて抗議が引き起こされて、活動組織網を通じて反対抗議がバルセロナの南200キロにあるスペイン第三の町バランス(Valence)などにも 拡大していると、ルモンド紙が17日午前中に報道している。(日本時間17/10/2017 ;19:06)(仏時間17/10/2017 ;12:06)
10月1日にカタルーニュの独立選挙でスペイン政府による暴力弾圧の恐怖の中で勇気ある市民ら43%が参加した。その90%以上がカタルーニャ独立に賛成する投票をしていた。しかしスペインのマリアノ・ラホイ政府はこれを認めずに、19日の10時までに独立を取り下げないないと、スペインの法律「155条」を盾にして、スペインの全面的なカタルーニャ支配を明日から実行すると新たに宣言した。その為に国家反逆罪の謀議を問われ、独立宣言をしたカルロス・ピィデモンらカタルーニュの指導者達は牢獄に送られる可能性がある。市民が決める民主主義の危機の再来が起きている大事件である。カタルーニャ独立を求めるピィデモン大統領の主張である話し合いでの政治的な解決は、スペイン政府には通用しないようだ。これを高みの見物を決め込んだ無関心・無関与の欧州審議会と欧州各国の首相らは、この民主主義の見殺しに大きな禍根を永遠に残すことになるだろう。
http://www.lemonde.fr/europe/article/2017/10/17/les-catalans-appeles-a-manifester-contre-l-arrestation-de-deux-leaders-independantistes_5201901_3214.html#rRCwV7T2S2mw8E2p.99