2017年11月8日水曜日

未成年者への性的暴力で イスラム学者ラマダンはオックスフォード大学を辞任

(パリ=飛田正夫)タリック・ラマダンというと現代のイスラム学者・神学者としてフランスの論壇では特に有名だ。スイスとフランスの未成年女性複数から暴行など性的暴行が訴えられていたが、6日にラマダンは辞任を決めて、今日7日に英国オックスフォード大学の彼の講座から姿を消すことになった。スイスの4人の元女子学生は先生であったラマダンがジュネーブで哲学などを教えていた1984年から2004年の時代の生徒で、調査ではその内の3人が性交渉を精神的に強いられたと自供している。当時2人は18歳で、1人は15歳だった。別の当時14歳だった女性は性的接触があったとしている。しかしラマダンはこれらを拒否してきている。


ある教授の言うにはこれは性的暴力だけの問題ではなくて、ヨーロッパに於けるイスラム知識人が狙われたのだととする見解もある。オックスフォード大学でのイスラム学の位置は特別であって、オックスフォード大学が出している「神学ノート」とその財政負担をしているカタールとの関係が微妙で、大学側も解答を渋っている。これをラマダンがこれまで采配してきていた。2009年に開設されたイスラム研究施設の建設などにカタールが関係していて、200万冊を寄贈したりしている。(日本時間 ‎08/‎11/‎2017;03:58)(仏時間 ‎07/‎11/‎2017;19:58)

【参考記事】

http://www.lindependant.fr/2017/11/07/accuse-de-viols-tariq-ramadan-mis-en-conge-de-l-universite-d-oxford,3067621.php

Tariq Ramadanwww.lemonde.fr/societe/article/2017/11/07/tariq-ramadan-mis-en-conge-de-l-universite-d-oxford_5211536_3224.html