2017年12月6日水曜日

サルコジ仲間二人続けて癌と急性心蔵麻痺で死亡

(パリ=飛田正夫)5日から6日にかけてフランスでは有名な歌手ジョニー・ホリディー(74歳)とアカデミーフランセーズの会員ジャン・ド・オルムソン(92歳)が二人続けて癌と急性心蔵麻痺で死亡した。オルムソンはサルコジ支持の急先鋒の一人で右派の小説家でフィガロ紙の編集長などもやった人だが、サルコジが大統領就任時の披露演でサルコジ家族の金髪の子供達は指してまるで王家のようだと言った人である。急性脳卒中でパリ西郊外のヌイーイで昨夜死んだ。もう一人もサルコジ支持のロック歌手で大統領選挙になるとメガネの宣伝で街頭のポスターに写る人で知られていたが死因は癌だという。この人は税金の殆ど掛からないスイスに住んでいてフランスで稼ぎながらフランスに税金を払わない人で有名だった。日本では、5、6回ほど結婚した内で初婚だった歌手シルビーヴァルタンとのことで知られているかも知れない。

どちらも晩年の相は良くなかったのは病気のせいだと思われるが道義的・思想的な問題が大きかったのではないか。アカデミーフランセーズ会員といってもレコードを1億万枚売ったとしても有名歌手だといっても、生き方に一抹の悔恨があったと思われる。この辺はインタビューしてみる必要があったかもしれない。

もっとも人間の死の威厳性は知名度に無関係なことを再度考えさせられる事件でもあった。死は一定だが悲壮な死は安穏な冥福は約束されないだろう。例え病気であったとしても最もそれらは即身成仏にはおよそ縁遠い死相であることは言うまでもない。誤魔化しの宗教家や思想家だけでなく人々に影響を与える政治家や学者など、更にはこのジョニーのような歌手などでも死をまじかに控えての相というものがその人の一生の決算を示すもので非常に大事であることは言うまでもない。どんなにそれを隠そうが中風の覚者などというものは存在しないからである。(日本時間 06/‎12/‎2017 ;12:17)(仏時間‎06/‎12/‎2017 ;04:17)

【参考記事】
http://www.lemonde.fr/culture/article/2017/12/05/la-figure-de-jean-d-ormesson-depasse-tres-largement-le-milieu-litteraire_5225063_3246.html
http://www.lemonde.fr/disparitions/article/2017/12/05/l-ecrivain-jean-d-ormesson-est-mort_5224647_3382.html

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https://franettese.blogspot.fr/2015/10/14.html