2011年3月14日月曜日

福島原発基地事故で、フランスの反原発デモがエコロジストに再燃

3月13日夜のフランス国営放送・テレビA2でナタリー・コシュスコモリゼ住宅・交通・エコロジー相は日本の福島原子力発電基地に関し発言をした。コシュスコモリゼ相は「経験の改良が原発基地の事故を無くしてきた。これからもリスクは少なくしてゆけるはずだ」と同テレビで語った。しかし原発反対派からはフランスでも日本と同じような立地条件の原発は多く、問題があると指摘されている。

緑の党のノエル・マメール、エイコジスト・ベーグル市長は「これで原発がリスクゼロでないことがわかった」と発言した。

コリーヌ・パージュ欧州議員は「原発は他のエネルギーに比較して危険が多すぎる」といっている。


誤ってはいけないのはパージュ欧州議員やベーグル市長のいう原発基地のリスクとは、けっしてリスク軽重の比較論で終始しているのではないということである。そこには相対できない絶対的なリスクがあることを福島から我々が学ばなければならない根本的な対立点だということだ。

一方、コシュスコモリゼ住宅・交通・エコロジー相だが、フランスのテレビの一部では、一連の地震、津波報道の当初において福島1号原発基地の「爆発」という報道の内容が不正確に伝えられているところがあったが、これに関して大変によい説明をしていた。

同相は、これまで「爆発」と報道されてきたことは、炉心の「爆発」とは異なることを説明している。一部で誤解のある点なので重大な指摘である。もう1日ほど早い時点で説明されるべきものであった。もちろん、炉心部の爆発ともなれば大変なことになるともいっている。

日本の福島原発基地の事件の影響から、フランスのパリなど大都市部でエコロジストなどの急速な反原発抗議がおこっている。

現在フランスには19ヶ所の原発基地があり、58個の原子炉が稼動しているが、ヨーロッパエコロジー・緑の党(EELV )のデニス・ボーパン議員は34個は管理基準を満たしてない信頼できないものだと見ている。