4月4日、コートジボワールのバグボ前大統領側の最後の砦であるバグボ宮殿の襲撃で国連軍(ONUCI)を支援したフランス特殊部隊(Licorneリコルヌ)による爆撃がなされた。一方、コートジボワールへの軍隊介入はバクボ側を壊滅して大統領にした場合にリビアのカダフィ大佐などと同じくフランスや国際社会の内政干渉が批判される危険性が出てきていると心配されている。
コートジボワールに駐留する1650人のフランス特殊部隊(Licorneリコルヌ)は国連軍(ONUCI)と異なり武器や可動性、襲撃能力などの点で大きな違いがあり実動性の高い戦略特攻部隊だと考えられている。
サルコジ大統領によって1日に決められたフランス軍300人以上の増強派兵で2日から3日にかけてのコートジボワールの首都アビジャンへ送られていた。しかし目的はコートジボワール在住のフランス人の首都空港からの移送安全のためであると表向きは発表されていた。が、あらゆる可能性を考慮しての派兵だとも一方では含みある発表がなされている。仏軍側のスポークスマンもサルコジ大統領は作戦に関し明解なコニュニケは出してないといっている。しかし国連要請のロラン・バグボ前大統領への攻撃が目的だとの明確な指摘は報道されてなかったようだ。
フランス軍側ではこの爆撃はバグボ側の兵舎や装甲車や重兵器を狙ったものだといっている。国連の潘基文事務総長がフランス政府にこの攻撃作戦の支援を申しでたのだといっている。したがって、市民の安全確保のためにフランスはこれを受け入れて国連軍(ONUCI)主導の作戦に参戦したのだといっている。昨日4日にはコートジボワールの都市部在住のフランス人がキャンプに強制集合させられて保護を受けることになった。在フランス市民(約半数は二重国籍者)は軍用機で運ぶ荷物の数には制限があるために残された家財道具の盗難の危惧もある。緊急の避難命令にフランス人は躊躇しているようだ。
バグボの宮殿への最終的な襲撃は国際社会が支持するアラサン・ワタラ軍が行うようになっているという。しかし、アラサン・ワタラ政府のスポークスマンのパトリック・アッシ氏は攻撃してもそこにバグボ氏がいるかどうかはわからないと述べている。