2011年4月11日月曜日

ヒューマン・ライト・ウォッチがワタラ軍の殺戮発覚で 仏社会党は政府のコートジボワール軍事介入を批判

4月10日、ブノワ・アモン仏社会党スポークスマンはテレビ「カナール+」に出演しコートジボワールにおけるフランス特殊部隊(Licorneリコルヌ)の役割を明確にすべきだと発言。フランスはバグボ前大統領を降伏させる交渉に軍事介入すべきではなく、仏の軍隊介入が殺戮に加担することになると批判して、コートジボワール南西部のデゥエクエ(Duékoué)で3月末に起きたワタラ軍による殺戮事件をほのめかした。国際人権監視擁護協会のヒューマン・ライト・ウォッチ(HRWや国連(ONU)、国際赤十字社(CICR)など異なるいくつかの国際組織はアラサン・ワタラ軍がコートジボワール西部の占領した村(Toulepleu、Doké、Blolequin、Guiglo)で3月6日から31日にかけて多数のバグボ側市民を畑地や家屋内での強姦や殺戮を発覚していた。


ロラン・ファビウス社会党元首相はフランス政府の執行部の過度な外国への干渉主義は泥沼に入り込むと警戒した。ファビウス元首相は「フランスはどこかしこでも干渉していいわけがない」と発言した。

フランスの野党の多くは 「コートジボワールの市民の保護と新植民地主義の軍事介入の冒険とは無関係なことであり」早急にフランス軍をコートジボワールから撤退させることを要求している。

世界中でフランス軍のコートジボワールへの空爆を批判する声が高まっている。

米国はコートジボワールでワタラ支援の連合国と共に殺戮を犯す保証人の立場をとることを止めるべきだとしている。米のジョン・ケリー上院議員やジム・アンホフェ上院議員はアラサン・ワタラの正当性を公式発言し疑問視している。

4月4日から5日にかけてのフランス特殊部隊(Licorneリコルヌ)のロラン・バグボ前大統領邸宅への爆撃介入で市民と軍人合わせて2000人が死亡しているという。フランス政府ではこの軍事介入は国連の潘基文事務総長からの要請によったものだといっている。

リコルヌ特殊部隊というのはフランス軍隊の先鋭隊でテレビ映像でもわかるように一般の国連軍(ONUCI)とは装備の質や能力に格段の差がある。

コートジボワールをのバグボ支持者側ではワタラ側の殺戮は市民の大量虐殺のようだといっている。

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)では今週に60人ほどの遺体がGuiglo村で発見されたと報告している。同村は大統領選挙では多くがバグボ氏を支持していたという。生後6ヶ月の幼児や子供や母親、70歳を迎える老人などが皆殺しにされたデゥエクエ(Duékoué)の大殺戮事件は3月27日から始まり29日にピークを迎えている。一方ヒューマン・ライト・ウォッチはバグボ軍の殺害行為も挙げて批判している。

コートジボワール最高司法機関である憲法審議会のポウル・ヤオンドレ議長が最終宣言でバグボ氏の当選を決定したにもかかわらず、フランスはアラサン・ワタラを支援してこれを承知させようとして軍事介入を強めている。

(参考記事)