2011年5月17日火曜日

ドミニク・ストロスカーン側近が米警察や裁判所、メディアに反撃

ドミニク・ストロスカーン氏のニューヨーク警察の逮捕と裁判所の取り扱いに対し人権を無視したものだとストロスカーン氏の側近や友人たちは抗議している。

市民と共和国運動(MRC)名誉会長シュベンヌモン氏は「これでは政治家は告訴の前に常に晒(さら)されることになる。「地球規模でストロスカーンに恐怖のリンチを行った」これは「不正義な怪物の所作ではないか」といって米の裁判やメディアが人権を無視していると批判している。

マルチンヌ・オブリ仏社会党書記長は「後ろ手に手錠をされたイメージは本当に侮辱したもの」で 「全く心を動転させられるものであった」といっている。そしてオブリ書記長は「幸いにも我々のフランス国では人権が守られていて、その無実が推定されるこの段階ではどんな人も手錠をかけられている写真を報道されないことになっている」と発言し、英米の新聞がこれを報道したことに「深いショックを受けた」とその非人道的な人権軽視の扱いを批判した。

5月14日、ニューヨークで国際通貨基金(IMF)専務理事のドミニク・ストロスカーン氏が泊っていたアコー系列のソフィテルホテルで清掃に来た32歳の女性従業員に性的暴力を働いたと訴えられたもの。当初の報道ではストロスカーン氏は急いで飛行場に逃げたところを出発の10分前に逮捕されたと報道されていたが、現在では同氏の飛行機は以前に予約されていたものであったことがわかっている。
しかし、ストロスカーン氏がドイツのメルケル首相との約束が翌日15日に予定していたことやフランスでの2012年の社会党の大統領選挙候補を決める会合にも参加が予定されていことは広く知られていた。続いてG20の会合がノルマンディーのドービルで出席することもわかっていたのである。

女性は当初は時々仕事にきている女性だと伝えられていた。現在は3年来の従業員となっている。この女性が部屋を清掃に行ったのはその前に(朝の)食事を片づけに行った者からと部屋には誰もいないということを聞いたからだといっていることが伝えられている。

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(参考記事)
Les proches de DSK organisent la contre-attaque - RTL.fr: "exposé à la provocation'."