2012年12月13日木曜日

レスビアンの出産医療援助(PMA)法案を仏国会で論議 オランド仏大統領も同意か?

仏社会党(PS)は1月29日の国会で、「出産医療援助」(PMA)法案は修正案として「総ての人々の結婚」法案の一環として提出し可決させる予定だ。12月12日、フランソワ・オランド仏共和国大統領は、同法案は議会で討論され厳格に決定されることになるとオランダのマルク・リュト首相との共同記者会見の席上見解を述べた。これは同性愛者レスビアンの結婚で人口受精出産を支援するものだ。
トビラ法相は11月7日に「出産医療援助」(PMA)法案を提出したが、明快な態度表明をしていなかった。議会で論議をしてから修正しようといっていた。

PMA法案はフランスのホモセクシュアル論議の中で特にレスビアン者を対象にしている。

オランド大統領は、自分がPMA法案の必要性を認めた場合にはこれを新法の計画に入れるが、いまのところは結婚と養子縁組とを考えていると発言した。

政府スポークスマンのナジャ・バロー・ベルカセン氏はPMAを支持しているがクリスチャン・トビラ 法相は支持しないと見られていた。しかしベルカセン氏によると、法相が政府法案に追加修正する方向に踏み出すことを示唆する議会発言を昨夜したと評価し、これは素晴らしいことだと讃えている。法相のいったことを信用すれば、政府はあらゆる方策でPMA法案を停止することはできないという見解になってきているとベルカセン氏は見ているらしい。

法務省スポークスマンのピエール・ランセ氏によるとトビラはPMAに関して話したのではなくて養子縁組を話したのであった。社会学者のイレーヌ・テリー(Irène Théry)氏は、「PMA(出産医療援助)は現在は異性間結婚に解放されただけでなく、PMAは内縁の結婚者やパックス結婚者に養子縁組を解放することになった」 と強調し、「どうしてPMAはホモセクシュアルに養子縁組を解放しなかったのか?」と質問した。その答えがトビラ法相の話しだったとコメントしている。

トビラ法相は今の所は政府法案では未婚のカップルの養子縁組の問題には立ち入らないと話したのだと同スポークスマンはいっている。しかしPMAが議会のテーマになってくれば政府は「出産医療援助」(PMA)法案の論議を停止させたりはしない。議会での論議の結論を待とうと話していたのだといっている。




【参考記事】

Mariage homo: le Parlement décidera de l'autorisation de la PMA

http://www.lexpress.fr/actualite/societe/mariage-homo-le-parlement-decidera-de-la-question-de-la-procreation-medicalement-assistee_1198548.html