2010年12月3日金曜日

仏の前移民大臣がウィキリークスを犯罪者扱い 国外追放

仏の前移民大臣がウィキリークスを犯罪者扱い ロマ人同然の国外追放へ 

秘密文書暴露の専門サイト・ウィキリークスは28日以来、米国の外交機密を明かし激怒を買ってアマゾンのサイトからは1日に追放されていた。2日朝からは、フランス北部のボーべにあるサーバー会社OVHにサイトを移転している。3日、エリック・ベッソン産業・エネルギー・デジタル経済大臣(前移民大臣)は技術及びエネルギー産業審議会(CGIET)に同サイトの寄宿を終了させるよう文書で要請した。(パリ=飛田正夫)( )

リベラション紙によると「米国との外交機密を明かし人々を危険に晒した」、「基本的権利を侵して犯罪(者)とみなされて他国から排斥されたインターネット・サイトをフランスに置くわけにはいかない」とベッソン氏は手紙で書いているという。

フランスは行き場のなくなった亡命者や難民を受け入れる伝統が評価されてきたが今は違う。ロマ人排除の陣頭指揮をしてきた移民大臣は今度は産業・エネルギー・デジタル経済大臣と姿を変えて亡命のインターネット・サイトを犯罪者扱いし排斥しようとしている。

ウィキリークスのサイトは本拠地のスウェーデンにもあるが、サイト創設者のジュリアン・アサンジェ氏は3日スウェーデンから2008年の性犯罪容疑(本人は否定している)を指摘されて国際指名手配になっている。