2010年12月29日水曜日

仏の快速が12時間遅れ、24時間後に到着 国鉄総裁が謝罪

フランス北東部のストラスブールを26日(日)夕刻1時間遅れて出発した特急コラーユ号はフランス東部のベルフォー経由で南仏のニースやマルセーユに向かった。列車は12時間遅れて24時間後月曜日深夜に到着した。フランス国鉄(SNCF)のギヨームー・ペェピ総裁は電車の往復料金を無料にすると発表し謝罪した。詳しい原因を調査するといっている。


この国鉄総裁は最近フランスの超特急列車(TGV)をアメリカに売り込むために第2次世界大戦中のフランスでユダヤ人をドイツの強制収容所へ国鉄の貨車でパリから輸送したことを謝罪して入札を取ろうとした人だ。

(以下に、【関連記事】として掲載した)


フランスで雪のために快速列車が12時間以上遅れて到着した。飲料水も案内も無かったが多くの乗客はとくに不平をいわなかった。それは相手が国鉄SNCFでいってもどうしようもないものとあきらめていたからだ。ここにフランス人一般大衆の生き方が象徴化されている。

しかし一人の女性弁護士がこれはおかしいと立ち上がって抗議を開始した。そのためにいまでは乗客の多くがこの列車の遅れは無視できないと問題にしだした。

雪のためとはいえ電車がうごかなくなったり、交代の運転手との連絡ミスでフランス中部のリヨンからベルフォーまで7時間かけてタクシーを飛ばして運転手がやってきたりしている。問題が多すぎたことに気が付いたようで二ユースでも28日になってから特に大きく騒がれた。フランス国鉄の緊急体制のお粗末さをされけだす事件となったようだ。

機関車の故障で必要な修理器具がスムーズに補填できなかったことが原因だとする人もいたが、鉄道関係者は本当の原因はそれを扱うことのできる人間がいるべき所にいなかったからだと指摘した。

国鉄従業員の人員削減政策で手薄になっていたのが雪のせいというよりは、結果的には今回の問題を引き起こした原因だともいえそうだ。


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http://franettese.blogspot.com/2010/12/tgv.html