2011年1月11日火曜日

オランダでブルカ着用禁止に警察署長が適用拒絶の抗議

オランダのアムステルダム警察署長ベルナール・ベルタン氏がブルカ反対法案の適用を拒絶していることが1月4日のテレビで報じられた。同所長はブルカを被った女性をオランダの首都で捕らえようとは考えてないといっている。「法を適応する前に警察官は常識がなければばならない」などと抗議の発言をしたことが中道右派の自由民主党(VVD)やイスラム移民排斥を唱える自由党(PVV)を苛立たせている。オランダではまだ公共の場での完全覆面のブルカ着用禁止は法制化されてないが、右派政党が数百人しか着用者がいないブルカを烙印(スティグマ)化することで喧伝の目玉にしているらしい。

VVDはベルタンはまるで市民に選らばれた立法者のようだと見ている。PVVの見解ではベルタンはオランダが法治事国家で警察国家の制定を欲しているのを理解してないとして、同所長の辞任もしくは停職を要求したという。

警察組合ではベルタンに援助の手を差し延べて、「もし車が誰もいないところを少しぐらいスピード違反しても必ずしもそれは処罰するには及ばない」 同じことだが、「ブルカを被った女性が道にいてもそれが先決問題にはならない」 「警察は先ず安全を守ることで他はあまり重要ではない」と答えている。

同様な警察署長の反抗は、20年前にもあった。ベルタン警察署長の前任者であるエリック・ノルドット氏によって、オランダの外国移民排斥に真っ向から反対がだされ、国を訴えたことがあった。


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