2011年1月26日水曜日

チュニジアの新内閣編成発表は26日午後に 民衆はベンアリ側近 ガンヌーシ臨時大統領の辞任を要求

長らく待たれていたチュニジアの新内閣の構成メンバーが26日午後に発表されるとタエブ・バックシュ政府スポークスマンによって宣言された。これに先立ってベンアリ前大統領側近のモハメド・ガンヌーシ臨時大統領(前首相)ら臨時政府に入っているベンアリ一派の辞任を要求するチュニジアの民衆が首相官邸前に23日以来徹夜で陣取って抗議している。

24日、陸軍司令官ラシド・アマル将軍が群集を前にチュニジア革命を支援する保証宣言を出している。同軍隊は、警察がチュニジア国民に暴力を加えている1月14日のベンアリの国外逃亡が起こる前からすでに反ベンアリの動きを示していた。これが市民の抗議運動を裏に表に精神的に支えていたものと見られる。1月15日、16日はチュニス市内ではベンアリ擁護の警察などがベンアリの再帰をもくろんで市民をかく乱させる発砲事件がおきていたが、数日まえからは警察が自分たちはベンアリの指示に従っていただけで何もしらなかたと市民に許しを請う宣言をしている。

フランスは1月24日にサルコジ大統領は大統領官邸エリゼ宮殿で300人のジャーナリストを前に友好国チュニジアの民衆の苦しみを理解できなかったことを確認する宣言をした。しかしこの宣言もチュニジアのベンアリが当初はフランスに向かって亡命してからすでに10日もたっていた。このことがフランスのメディアではミッシェル・アイオマリ外務大臣(前内相、元防衛相、MAM)の「チュニジア警察にフランスの治安取締りの腕前を伝授して、世界に知らしめる」とのチュニジア革命前夜の逸脱発言と共に大問題になっている。