アフリカのサハラ方面を専門にした旅行会社のモーリス・フリュンド社長に今日のフランス紙(13日)がインタビューを掲載している。最近フランス人の誘拐があいついでいることもあり興味深い記事なので紹介したい。同氏によると、次の脅威はテロリストによる砂漠での誘拐ではなくて、今後はアフリカのダカーとかブルキナファソのワガドゥグなどの大都市で、直接フランス人を標的にした殺人になるのではないかと警告している。
同社は「Point Afrique Voyages」という名前の旅行会社でサハラ方面への旅行専門のサービスをしているが、停止することに決めたという。
1月8日にニジェールで2人のフランス人青年が誘拐されフランス軍隊が介入してからは状況が悪化している。現地からの帰国ももう直ぐ完全にできなくなるだろうといっている。
それはフランス軍隊の介入により、テロリストに誘拐の意味がなくなったからだという。つまりフランス人を誘拐しても儲からないし捕虜の交換もないので、テロリストは誘拐を考えなくなって単にフランス人を狙うことになってくると見ている。
1月8日の誘拐を過激派イスラム・マグレブ諸国のアルカーイダ(Aqmi)の首領モクター・ベルモクターの犯行とする指摘がマリとニジェールとの元仲介者から出ているがどうかとの質問には、フリュンド社長は彼と以前に食事をしたことがあり知っている。しかしこの犯行を彼がやったとは信じがたいと答えている。