2011年3月11日金曜日

イエメンのサレハ大統領の「独裁改革」発言に、反対派は不信の批判

3月10日、フランス通信(AFP)などによると、アラビア半島南西部のイエメンの首都サヌアで32年来の独裁を続けるアリ・アブドラ・サレハ大統領は、2011年末までに国民投票を実地して今後の改革を決めると発表した。直ぐに反対派は「遅すぎた。もっと早くすべきであった」と批判し、「平和裏に暫定政権への移行スケジュールが早急に求められるのにそれが語られてなかった。大統領選挙の日取りも話しに出てこなかった」「路上の声が聞こえないのは失敗としかいいようがない」と不信の意見が出ている。

北アフリカと中東の独裁者としてはリビアのムアマル・カダフィ大佐が最長年者で41年で、次がイエメンのアリ・アブドラ・サレハ大統領の32年の独裁となる。権力の座を失墜させられたエジプトのムハンマド・ホスニ・ムバラク大統領は30年間にわたり独裁者であった。逃亡したチュニジアのジン・アビディン・ベンアリ大統領は24年間の独裁体制を敷いてきた。その後に12年間の独裁者はヨルダンとアルジェリア、モロッコが続く、シリアは11年間、サウジアラビア王国は6年間と続いている。