2011年5月20日金曜日

ストロスカーン氏を 米裁判所 電子ブレスレッド無しで釈放決定 

5月19日、国際通貨基金(IMF)前専務理事のドミニク・ストロスカーン氏はパリ時間21時54分(15時54分ニューヨーク。日本20日5時54分)頃にニューヨーク裁判所で保釈が決定した。しかもパリの23時ごろには今まで電子ブラスレッドをつけ無ければならないことが釈放の条件であったが、これは必要条件でなくなったと伝えられた。保釈金500万ドル(100万ドルと家屋400万ドル相当)が準備され次第明日にでも釈放される。ストロスカーン氏はマンハッタンにアパートを婦人のアンヌ・サンクレールさんが見つけてそこに看視カメラをそなえ軍隊が看視することになるという。ストロスカーン氏を訪問できるのは4人ですでにその名前があがっている。

5月18日ストロスカーン氏は自分の無実を全力で晴らすために時間が必要だとして、また、国際通貨基金(IMF)の安全のためを考えて専務理事の役職を辞任していた。5月19日朝、仮釈放の決議を受けるために刑務所敷地内にある法廷に出頭することになったと警察のスポークスマンフォルター・グロワック氏は話している。

ストロスカーン氏は宿泊先のニューヨークのマンハッタンにあるソフィテルホテルの清掃従業員への性的暴力容疑で14日に逮捕されて刑務所拘置を受けていた。フランスにとって最大の損失は社会党議員として2012年の大統領選挙に立候補者が難しくなったことだがまだ可能性は全然ないわけではない。これで今のところ一番、喜んでいるのはサルコジ大統領かもしれないが、大臣たちが勝手に表立ったコメントをしないようにフランス現政権与党の国民運動連合(UMP)内部に口止め令をだしている。

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