6月28日、フランス北部の都会リール市でマルチンヌ・オブリ仏社会党書記長が2012年の大統領選挙候補の出馬宣言をすることは数日まえから予告されて誰も知っていた。これに合わせるようにしてサルコジ大統領はフィヨン首相の小館があるサーブル-シュル-サルト県へでかけていって養鶏所を訪問し地鶏が自然の中を歩きまわる光景を昼のフランス国営放送・テレビA2で報道している。一方で不思議な映像が流されている。サルラ地方のクレセンサックの4000羽の鶏が暑さのために死亡したニュース報道だ。この二つのニュースは別に扱われていて関連性は述べられてはいない。クレセンサックはフィヨン首相の家のあるサルトからは南東に約220キロほどの距離の養鶏場で鶏は27日ごろから死んでいたという。
原因は37度を超えるような鶏小屋の中に閉じ込めて飼われていたためである。
フランスの2012年の大統領選挙がフランス人の真の現実を忘れてないというアピールを演じて見せるために2人はいっしょに4000羽の鶏の養鶏場を訪れたという。フィヨンと並んで緑の木立の中で放し飼いになっている鶏と戯れる光景をカメラは報道している。
そこでは準備された土地の産品であるリンゴ・ジュースやゆで卵を試食して食品の安全性と産業食品に関し話しあうことを銘打ってはいたという。サルコジ大統領は二人の国家の重要人物がこの会議を開いているのは可笑しいという観察者もいるかもしれないといってから、つぎに、それはあなたたちが現状を知らないからだとして、多くの重大なことが現状の中にはあると付け加えている。
最終的には、チャレンジャー誌によると食品の安全性についてはサルコジ大統領は何も話さなかったという。ただ、ジロンド県のボルドーの病院に入院しているモヤシを食べた6人を髣髴させただけだといっている。
(参考記事)
http://www.challenges.fr/depeches/politique_economique/20110628.FAP2949/sarkozy_et_fillon_en_duo_champetre_dans_la_sarthe_tente.html