2011年11月10日木曜日

アルプス・グランド・ジョラス登頂で遭難、2人の仏アルピニストは死亡

中央山塊の左端がグランド・ジョラス、メール・ド・グラスもかすかに姿を見せている。フランスとイタリア国境の山で標高は4208メートル。アイガー・マッターホルンと並び欧州三大北壁も持つ。(写真撮影は筆者)
9日、アルプス・グランド・ジョラス登頂で標高4050メートル地点で遭難したガイドと女性客の二人の仏人アルピニストは遺体がイタリア側のクールメイヨーの病院に運ばれた。死亡はイタリア側遭難救助隊の隊長が確認した。一日での登攀予定であったために疲労が足をひっぱたと見られる。


11月5日には電話連絡が途絶えたが、その時に雪に穴をあけることができたと報告されている。高山ガイドの間では雪山で遭難した場合に穴を掘って体温を保護することは誰でもが知っていることであり、これで夜の氷点下25度以下の厳寒を避けることができることができる。

実際に9日間を耐え抜いた事例もあり期待されていたが、二人は死亡した。実際には岩場であって雪に穴を掘ることができなかったために寒さを防御できなかったようだ。