2011年12月6日火曜日

オランドは、「サルコジ-メルケル」パリ会談を、欧州危機の一時的な「慰めで幻想」と批判

ドイツのベルリンで5日に開催された独社会民主党(SPD)総会に名誉招待されてフランスに帰国したばかりのフランソワ・オランド社会党大統領候補は、6日朝のラジオ・フランスアンテール(France Inter)に招待された。同5日には、パリのエリゼ大統領官邸でドイツのアンゲラ・メルケル首相が来仏し、サルコジ大統領と会見し両国のユーロ危機での合意の調印があった。その後にトリプルA喪失の危険情報が急に昨夜から巻き起こった。これに関しオランド氏に意見が寄せられた。両国の合意は一時的な「慰めで幻想」であるとオランド氏はとっている。一方、メルケル首相側でも最終的な合意の調印は仏の大統領選挙戦の後になるだろうといっている。
オランド氏は、欧州諸国のいくつかの国の社会党がたとえ黄金尺を主張したとしても、大統領選挙戦が終了する来春5月前の投票は拒絶すると話した。サルコジ大統領の主張する黄金尺というのは何か?それは我々を分裂させるためである。自分は左派の勝利のためにみんなを結集させたいと述べている。

オランド氏は、政府発行の外貨建て国債や政府保証債の元本や利子支払いの安全ランクを示すトリプルAなどのソブリン格付けに関しては、予想に対してのコメントはしたくないとして、それよりもソブリン格付け評価会社が今後どうするかを見たいと発言した。

銀行システムと経済成長が不十分である事実に評価会社は強調点を置いている。それらが失敗を示している。しかし私は2012年以降のことを考えているので、フランスの銀行評価が下がることを望んでいるのではないとオランド氏は答えている。

いずれにせよ、財政問題は現在優遇されて危機を感じてない階層がいてこの不平等を終結するために税の軽減化を実施しなければならないと述べた。

パリジャン紙は同様にピエール・モスコヴィッチ議員の6日のテレビ・カナル・プリュスでの会見を紹介している。同氏もフランスがトリプルAを失うことは諸外国に対する信用をうしないフランス人が貧窮化した印になるとして、それを避けることを望んでいるとの発言を紹介している。