2012年4月7日土曜日

仏大統領選挙:オランド支持層は郊外都市、サルコジと住み分けが鮮明化

6日、フランソワ・オランド社会党大統領候補はリヨン北郊外のヴォー・アン・ヴェラン( Vaulx-en-Velin )を訪問した。同氏の政治の最優先は大都市郊外の雇用であり経済活動の活発化であって、対抗候補であるサルコジ大統領の優先しているテロ取り締まりや反ユダヤ対策でのイスラム主義者狩りが行われているような郊外都市の庶民が住む地区なのだ。明らかにサルコジ大統領とオランド氏は支持者の住み分けに於いても大きく対立しているのが鮮明化している。6日のル・ポワン誌(Le Point.fr)がオランド氏の良い写真を掲載して報道している。

6日午後にはオランド氏はオワズ県のクレール( Crei )を訪問する。7日の土曜日にはオランド氏はパリ西部郊外のトラップをかわぎりに、ウリス、オーベルヴィリエール、クリシィ、オルネー・スー・ボワといったパリのバンリー(郊外)青年暴動のかって荒れ狂った箇所を訪問する。

オランド氏は今度の仏大統領選挙活動で問題を抱える町や多くの庶民の住む、例えばサンドニやストラスブールなどの地方や郊外の都市を多く訪問している。

オランド氏は「住宅、教育、公共サービス、雇用など庶民地区でより努力しなければならない」と語る。そして「我々はフランス国にいるかぎりだれもが同じ共和国の条件と同じ成功の機会に置かれなければならない」と共和国の精神と原理と価値が共有される必要を訴え、訪問先の人々からは、「フランソワ、プレジダント!」の声援が飛んでいる。