2012年6月9日土曜日

オランド仏大統領が宣言 アフガンで仏兵士4人殺害 タリバンの犯行声明も



オランド仏大統領はアフガニスタンで4人の仏兵の殺害で13時(GMT)に宣言をだした。14時40分の仏国営ラジオ・フランス・アンフォによると、首都カブール西部のカピサ渓谷のニュジラブ(Nijrab)村での9日朝の仏兵士殺害は、アフガニスタン警察は自爆テロによるものだとしていた。エリゼ大統領官邸は4人の死と5人の負傷(内3人が重症)を追認した。タリバン勢力側では12人の仏兵とアフガン警察4人を殺害したとフランス通信(AFP)に声明をだしている。北大西洋条約機構(NATO)軍の展開に仏軍が加わっていたことはわかっていたがオランド仏大統領の宣言までは仏兵が殺害されたとは発表されてなかった。

セディック・セディッキィ仏内務省スポークスマンはブルカをかぶった女性に扮した自爆テロで、徒歩でパトロールをしていた仏兵とアフガン兵を狙ったものだと発表した。同スポークスマンはアフガン市民も3人負傷したと語った。

5月に大統領選挙で勝利したオランド仏大統領はアフガニスタンを訪問し仏軍2000人の年内撤退を発表していた。アフガニスタンには現在13万人の北大西洋条約機構(NATO)軍の兵士が駐留している。その内の9万人が米国の兵士で2014年までにはアフガニスタンからの撤退を目標にしている。

2001年から北大西洋条約機構(NATO)のアフガニスタン参戦を開始している仏兵士の死亡は87人を数えた。ジャン・イヴ・ル・ドリアン国防相 (Jean-Yves Le Drian : Défense)がアフガニスタンを訪問する。