2012年7月20日金曜日

チュニジア軍法廷 サルコジ政権を震撼させたベンアリに無期懲役刑宣告

7月19日、チュニジア軍事法廷は前大統領のベンアリに全員一致で終身刑の判決を決めた。2010年と2011年初めのチュニジアのジャスマン革命で市民の蜂起を圧制し43人を殺害したことが問われた。同裁判ではベンアリ体制の40人ほどの最高幹部が刑をうけた。大統領付警備長アリ・セリアッチィ将軍などは20年の禁固刑となった。21人は無罪になっていて、そこにはベンアリ政権の内務省で主導的立場にあったモハメッド・アルビィ・クリミィや秘密情報局長ラシド・ベン・アビッドなどがいる。
被害を受けたい遺族らはこの判決に判事は寛容すぎるとして怒りを示し、「すべて無期懲役にすべきだ」と叫び、「法も権利も存在してない」と訴えている。
2011年1月14日夕刻にベンアリを乗せた飛行機は一度はフランスへ向けてチュニスを飛び立ったが、飛行機は地中海上で方向を変えサウジアラsビアへ深夜に到着した。フランスのサルコジ大統領は受け入れを急遽拒絶した模様。チュニジア革命は2010年の12月17に民衆蜂起が起こって始まった。
この時点で300人が死んでいる。フランスの法相や内相を歴任したミッシェル・アイオマリ大臣はこの年末から年始にかけてベンアリ一派の恩恵を受けた豪華家族旅行をチュニジアで楽しんでいた。これがサルコジ政権を失墜させた大きな原因となって尾を引いたことは後でわかってくる。