11月5日のBFMTVはリリアン・ベッタンクール事件でサルコジ前大統領のバルドー裁判所への出頭が来週中にもあるとラジオ・ヨーロッパ1の報道を伝えている。その一方でBFMTVのジャーナリストのチェリーアルノー氏によるとサルコジ氏は現在シンガポールにいることを明かしながら裁判所への出頭はしないのではないかといっている。
サルコジ大統領側近のフィリップ・クロワ氏が同大統領からナンテール裁判所検事に任命されて同裁判所でベッタンクールの調査がなされてきた。クロワ氏はこの事件の最中にサルコジ前大統領と数度会っていることが明かされている。2007年の仏大統領選挙を前にサルコジ氏がベッタンクール邸を訪問していることを証言していたベッタンクール邸の女性使用人頭がいたが今は死亡してしまった。
ベッタンクールさんの会計士をしていたクレール・チブーさんは管財人であるマイストル氏の指示でサルコジ氏の2007年の仏大統領選挙運動の金庫番を務めたエリック・ブルト元財務相（当時の国民運動連合（UMP）の会計係でもあった）に現金1500万円ほどを手渡すためにパリの凱旋門近くのグランドアルメ通りにある銀行に金を取りに行ったと証言している。
