2012年11月4日日曜日

バスク独立運動最極左系バタスタナ活動家マルタン氏のスペイン送検でバルツ仏内相に批判

フランス政府公認のバスク独立運動最極左系の民族主義バタスタナ( Batasuna)の活動家オウロー・マルタンさんが捕まりスペイン政府へ引き渡されたことでバスク地方の市民や仏社会党議員などからもマニュエル・バルツ内相に批判がでている。これに対し同内相はマルタンさんは警察の交通違反の取締りで捕まったもので、警察に特別な逮捕指示を自分はだしてはいないし、スペインへの送検はピレネー地方の検事が欧州域内逮捕令(MAE)に準じて行ったものだと説明した。

2009年までは欧州議会ではバタスタナをテロ集団組織の公式リストに掲載していたが、2010年以降はリストから名前が消えている。2003年以降スペイン政府はバタスタナをテロ事件を起こしてきたバスク独立運動組織「祖国と自由」(ETA)に関係すると見てきた。そのために同組織はいくつもの名前をもってきた。バスク地方はフランス側だけでなくピレネー山脈西部を挟んだスペイン側にも広がっている。