2012年12月10日月曜日

オランド仏大統領 共和国「政教分離法」成立日に 公教育での道徳を話す


フランソワ・オランド仏共和国大統領は9日にエリゼ大統領官邸での記者会見で、2013年度から設置される政教分離(ライシテ)の国家監視局が担当する公教育道徳科目の内容について提案した。また、オランド大統領はこれまでの8年間は同法が共和国で実施されてこなかったと暗にサルコジ前大統領を弾劾した。この日は、1905年12月9日に政教分離法が成立した記念日で、宗教社会学者エミール・ポーラ(Emile Poulat)氏にレジョン・デ・オヌール勲章を授与する機会となった。
すでにヴァンサン・ペイヨン 教育相 (Vincent Peillon : Education nationale)は9月に道徳教育を共和国の公共教育に組み入れることを宣言していた。

このことで前政権の悪習から共和国の重大な柱のひとつである政教分離(ライシテ)の精神を取り戻すことができる。これを憲法に導入する準備となると仏社会党(PS)と連合する極左派党(PRG)では今回のオランド大統領の発言を歓迎している。





【参考記事】

Hollande annonce un Observatoire de la laïcité en 2013

Le Monde.fr avec AFP | 
http://www.lemonde.fr/societe/article/2012/12/09/hollande-annonce-un-observatoire-de-la-laicite-en-2013_1802093_3224.html