2013年3月10日日曜日

2年目の福島にパリで連帯 「原発の致死的システム」のサタン性に「憤慨」

パリで環境保護団体のグリーンピースなど反原発の活動家が中心になって「福島を絶対にくり返すな」と叫んた。事件勃発当時にいち早く、「福島はパリだ」と連帯の叫びを人権の丘であるシャイヨー宮殿広場前に集会したのはEE-LVであった。「福島はパリ」であったが、福島はまず広島であり長崎であった。次第に原発体系が広島・長崎へと繋がる同じ放射能汚染の原爆的性格をもつものであったとそのサタンの本性を認め推進してきた日本の原子力政策の誤りが理解されてきた。参加者は2万人以上でパリ東部のベルシーの大蔵省から西の副都心のデェファンスまで18箇所で集会がもたれた。これには欧州エコロジスト・緑の党(EE-LV)の議員が多数。左派党(PG)や原発廃棄物の鉄道運送に反対する鉄道組合などが参加した。


フランスでは「建設後30年を超える」原子炉は58基の内の20基ほどだ。オランド仏大統領は今後2025年までには原発エネルギー依存率を再生エネルギーの増加とエネルギー消費の削減化を進めていって現在の75%から50%にすると仏大統領選挙公約として希望を述べている。

原子力政策推進を象徴する建物の国会、仏原子力産業のアレバ社やフランス電力(EDF)、原発計画に出資しているソシエテ・ジェネラル銀行や国立銀行(BNP)本社などを「人間の鎖」で囲み、2年目を迎える福島原発事故を前にして「建設後30年を超える総ての原発基地の封鎖要求」を掲げて、日本への連帯のメッセージと共に致死的なシステムを憤慨するメッセージを送った。