2013年5月9日木曜日

フィヨン前仏首相の僥倖になるか 次期仏大統領選挙出馬を日本で確認

 日本訪問中のフィヨン前仏首相は次の2017年の大統領選挙ではどんなことがあっても出馬すると意思を確認する表明をした。9日朝10時30分の仏国営ラジオ・フランス・アンフォが短くつたえた。10時10分ごろにはルモンド紙frの速報テロップがながれて報道している。8日の仏経済紙fr.(Les Echos)では、フィヨン前首相が「自分は破産した国家の頂点にいた」と話してサルコジ前大統領を暗に批判しているコルシカ島でのインタビューの模様が紹介されている。

 同宣言は天皇から勲章を受けた直後に宿泊のホテルで数人のジャーナリストを前になされたもの。何故フィヨン元仏首相に勲章が与えられたのかは疑問だが良かれ悪しかれそれ相当の意義があったと考えられる。

 フィヨン前首相は9日10日と日本滞在予定で、在仏日本大使や外務大臣などと会合する。

 フィヨン前首相は国民運動連合(UMP)の大統領候補の対抗出馬となるコッペ国民運動連合(UMP)議長とは異なりサルコジ前大統領とは距離を置いてきた人物である。カラチ仏人殺害事件での見返り賄賂疑惑などでもサルコ氏とコッペ氏とは黒い霧の中の人だがフィヨン氏の名前はあがってない。

 来月初旬のオランド仏大統領の来日を前に天皇が最高勲章をフィヨン氏に与えたことが気にかかる。これは日本の失策になるか、それともフィヨン氏の僥倖になるかは今後の大きな政治動向の裏で力を発揮してゆくことは確実だ。

【参考記事】

François Fillon : « Je serai candidat quoi qu’il arrive » à la présidentielle de 2017

08/05 | 08:57 | mis à jour le 09/05 à 10:28 |

http://www.lesechos.fr/economie-politique/politique/actu/0202753349548-francois-fillon-decore-par-l-empereur-du-japon-564984.php