オランド仏大統領は閣議でデルフィン・バットー環境大臣を解任することを決めた。理由は同氏が政府の一員であるという基本的な連帯感が欠如しているためで、政府内部で論議され一度決議されたことは各大臣に関係していることで、これに外から異議を唱えたことが理由だという。女性人権相で仏政府スポークスマンのナジャ・バロー・ベルカセン氏が7月3日に仏国営ラジオ・フランス・アンフォで説明した。オランダ大統領は個人的な人間性の問題ではないといっている。
環境は政府の優先される問題で政府が力を入れているものであると言っている。後任に社会党のフィリップ・マルタン氏が就任した。
欧州エコロジスト・緑の党(EE-LV)ではこの解任に異議を挟む者も多く、メディアは社会党を批判する材料に使っているようだ。この7月初めにはボルドー裁判所でのサルコジ前大統領の裁判審議が開始しているが、バットー氏の騒ぎでこのニュースは報道が掻き消されているようだ。
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