2013年7月31日水曜日

ドブレUMP議員はサルコジ本人が仏憲法審議会決定の返済金をもっと払うべきと

 パリのUMP議員ミッシェル・ドブレ氏はサルコジ自身の問題なのにどうして本人がもっと支払わないでいるのかと意見をのべたと朝の仏国営ラジオ・フランス・アンフォで報道された。このニュースは昨日から一部のメディアでは知らされているが、相次ぐ仏・スペイン・スイスなどの鉄道事故の連続報道の裏でドブレ氏の発言は影が薄くなっている。仏憲法審議会が決めたサルコジ氏の2007年の大統領選挙運動資金違反金1100万ユーロ(約14億3000万円)返済期限が本日31日までとなっている。

 選挙に敗れたサルコジ氏自身は仏憲法審議会の金の返済決定の後で腹を立てて同会のメンバーを辞任している。その後で国民運動連合(UMP)本部に来て講演した時のサルコジ前大統領の話しをドブレ氏はジャーナリストの入れなかったそのUMP本部でのサルコジ前大統領の講演の模様を紹介している。「自分を助けて、金を払って欲しい」「それは、私の選挙運動は金が高くついたからだ」「払って欲しい。それは私が罰せられたから」「払って欲しい。それは私は1100万ユーロを払わなければならないからだ」とドブレ氏は紹介した。ドブレ氏によると、サルコジ氏は個人では7500ユーロ支払っているが、サルコジ氏自身の問題なのでもっと払うべきだと意見を警告した。

 ドブレ氏はサルコジ前大統領の再選の為の選挙運動資金で1100万ユーロを返済しなければならないが、その他に国民運動連合(UMP)の財政赤字が4400万ユーロあることを忘れてはならないと指摘している。そして高価でスペクタクルな派手な大きな会合で無駄遣いをすべきでないと語った。ここに一般のUMP議員らとは異なるドブレ議員の医者としての正常な政治診断がうかがわれる。  
  これには暗に、サルコジ氏が2007年の大統領候補宣言を最後まで引き伸ばしながら国家の経費を湯水のように使って大統領の活動としてパリ北部近郊のビルパントや南仏のツーロンなどで大々的な大統領選挙運動を行なっていたことを指摘した仏憲法審議会の見解を、UMP側から認める意見となってもいる。
 
 仏国民運動連合(UMP)ではフランス政府への返済金の全額が党員や支持者からのカンパでまかなおうととして募金を呼びかけてきた、依然として200万ユーロほど足らない。


【参考記事】

Souscription UMP: Debré regrette que Sarkozy ne fasse pas plus