6月12日からドイツ車メルスデス・ベンツのいくつかの車種の販売がフランス政府によって欧州二酸化炭素(CO2)排気ガス規制を逸脱するとして停止されていたが8月27日の仏国務院(Conseil d'Etat)はこれはやりすぎとして仏国内での販売を許可した。ベンツ社では仏政府の二酸化炭素(CO2)排気ガス規制にベンツ車4万台が関係していてこれを不服として仏政府の諮問機関で司法・行政執行の最高府である仏国務院に訴えていた。
仏国営ラジオ・フランス・アンフォ(RFI)によると、仏政府の販売停止の理由は、ベンツのいくつかの車種では欧州審議会の指導に基づかない、使用禁止冷房クリマ用液体を使っていたためであった。
ベンツ社では1月以来、欧州審議会による液体使用規準を拒否して可燃焼性を理由に取り替えることを受け入れなかった。
ベンツ車の液体を変えなくとも環境への重大な影響はないからだと仏国務院の判断を示した。メルセデス車では喜んでいる。
次の欧州二酸化炭素(CO2)排気ガス規制規準は今から2020年までに実施される。これまでにも排気ガスの規制規準はフランスでは販売の際に店頭の車の説明で義務付けられてきたが、自動車製造会社が問題視されたのは始めてであった。欧州での自動車排気ガス規制規準は現在、欧州議会で審議中で今のところ2020年までの実施想定で、上限は95グラム/キロでこの数字は製造元からではなくて販売された車での平均計算となっている。
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