2013年9月10日火曜日

シリア爆撃回避のロシア提言を 米仏英独は時間稼ぎの牽制策視

 ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相が提案したシリア爆撃を回避する唯一の方策であるシリア化学兵器工場を国際社会の監視下に置き破壊するという提案は、受け入れられるものだが、それには少なくとも条件があるとロラン・ファビウス仏外相は9日のロシアの提案の後、夕刻に宣言した。この提案では、これまでロシアはアサドの化学兵器所持を否定してきた認識が変転したのがわかると仏外相は指摘している。米仏英独の各国はロシア外相の提言をシリア襲撃を遅らせる策謀ではないと危惧している。


 第1の条件は、いますぐ即座に、シリアのバッシャール・アサド大統領は化学兵器工場の全体を破壊することである。アサドは約束を守らないので、それは国連安保理の拘束力に基づく解決策で短期間でなされる必要があると仏外相は言っている。フランスは当初よりシリアの処罰と抑制を主張してきている。

 同外相は、8月21日のダマスでの化学兵器を使った市民大量殺害の責任は許されるものではない。オランダのハーグの国際刑事裁判所(ICC-CPI )で処罰されなければならないと語っている。

 ヒラリー・クリントン米前国務長官は、今回初めてオバマ米大統領のシリアを叩く限定攻撃に公式に賛成した。いずれにしてもロシアは国際社会の努力を真摯に支持しなければならないと話した。

 オバマ米大統領の諮問官であるベン・ロデ氏は、アサド体制への襲撃期日を遅らせる戦術だと疑惑視していて、米国はシリアへ多くのの圧力をかけることを止めないといっている。ドイツのアンゲラ・メルケル首相も同様に興味深い提言だが、それが時間稼ぎでないことを希望するといっている。キャメロン英首相も、ロシアの提言を策略の牽制でないことが条件だとしている。




























 


【参考記事】

ACCUEIL > GUERRE EN SYRIE > SYRIE. ARMES CHIMIQUES : LA FRANCE JUGE RECEVABLE L'INITIATIVE RUSSE


SYRIE. Armes chimiques : la France juge recevable l'initiative russe

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