14日、パレスチナ解放機構(PLO)の前議長アラファット氏の死因が放射性物質ポロニウム210で殺害された可能性が強いことをスイスのローザンヌの放射物質研究所(IRA)の専門家は発表した。血液や尿の検査、また吐き気や疲労の症状があった。アラファット氏はフランスのパリ西部郊外のクラマー軍事病院で2004年11月に死亡したが、フランスに移送される前にヨルダンの病院で既に放射能汚染の症状を見せていたらしい。同専門家は2012年にも同様な結果を国営アルジェリア通信(APS)で報告している。
スイスの専門家は2012年11月にラマラに埋葬されたアラファット氏の墓から遺体を採取して60点のサンプルをフランス、スイス、ロシアのグループでそれぞれ独立して検査した。
左派系の週刊誌ヌーベル・オブセルバトワールfr.によると、アラファット氏が死亡した時にたとえそれが放射性物質ポロニウム210で殺害されたことがわからなくても、その検死サンプル資料が保存されているはずで、それは今後の試験で重要になるとスイスの専門家たちは言っているという。
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