国際ラジオ・フランス放送局(RFI)のジャーナリスト2人が9月2日にマリ北部で誘拐された直後に殺害されたことでマグレブ諸国のアルカイダ(Aqmi)からの犯行声明が7日にモーリタニアのインターネット報道局サハラ・メディアで公表された。そこではフランスがマリ国へマリ及び国際軍と組んで十字軍遠征を犯したことへの報復であるとしている。7日朝10時の仏国営ラジオ・フランス・アンフォではマリへの新十字軍遠征を率いたのはフランソワ・オランド仏大統領だと報じられ、フランス人ジャーナリストの殺害はそのつけだと犯行声明ではいっていると報道された。
オランド大統領は仏軍のマリ派兵では、サルコジ前大統領が進撃を推奨していたがこれには躊躇していた。サルコジ氏は移民排斥の十字軍遠征を大統領在任期間に宣言したことがある。
それへの市民の反発は大きかったことを鑑みて、オランド大統領はサルコジ氏と同様な行動を取ることには罠だと見て注意していたようだ。そういう脈絡で見ると今回のAqmi側からの犯行宣言の内容がよくわかる。
ジャーナリスト2人の殺害犯行は、マリ国のマグレブ諸国のアルカイダ(Aqmi)の棟梁で1月初めにフランス軍とチャド軍とのマリ北東部イフォガス山塊(le massif des Ifoghas)での闘いの最中に殺害されたアブ・ゼイド(Abou Zeïd)の側近の1人アブデルカリム・タルギィ('Abdelkrim Targui)を首領とする トゥアレグ(touareg)グループの犯行だと見られている。
殺害容疑者として逮捕されている35人の中にはギィスレイン・デュポン57歳やクロード・ベルロン55歳などの名前が仏国外秘密情報局(DGSE)によって確認されているという。
殺害容疑者として逮捕されている35人の中にはギィスレイン・デュポン57歳やクロード・ベルロン55歳などの名前が仏国外秘密情報局(DGSE)によって確認されているという。
ロラン・ファビウス仏外相はこのAqmiによる犯行声明をほぼ承認する発言をしたが、他の経路の可能性もまだ捨ててはないようである。
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