2014年3月1日土曜日

ヨーロッパ独仏路線に亀裂が狙い サルコジを受け入れたメルケルのベルリン会見 

サルコジ前大統領がベルリンでアンゲラ・メルケル首相に28日に会見したと28日の仏国営ラジオ・フランス・アンフォ(RFI)はどちらかというとサルコジの会見を独仏会見のように報道した。しかしパリジャン紙fr.の報道はこの会合がフランスとドイツの仲を悪いものにするのではないかと細心の注意で分析をして見せている。ヨーロッパは独仏がリーダーとなりけん引力とならないかぎりうまくいかない。これに亀裂を入れるのがサルコジの目的であり計画であることが良くわかる。そうなれば今のオランド政権がさらに不安定化するからだ。

サルコジはフランスの大統領ではなくとも、メルケルはドイツの総裁であって会談を受け入れたことが誤りである。それは、この会談でサルコジは自分の考える方向でドイツとフランスが協力することを望むとメルケルに話しているからだ。このようなことを当然のこととして言うのがサルコジのやり方であることを知っているはずのメルケルであるが、これはフランス国に尊厳を欠く異常な神経であったといえる。

このことはサルコジが次期大統領選挙への下準備を始めたことを意味するのだろうか?それとも攻撃にでないと、リビアのカダフィのサルコジへの大統領選挙運動資金疑惑事件が膨らみを見せている現在。またバラデュー元首相の大統領選挙資金源としてカラチ事件での還流(違法)のコミッション問題がサルコジの足下に迫っている今、黙っていたら自分にも火の粉が降りかかることがわかっているために反撃に動きだしたのだろうか。