2014年5月9日金曜日

ベルルスコーニの犯罪を許すことは 彼に改心の無い無間地獄を与えることになる 


イタリアのベルルスコーニ元首相は財政汚職で有罪判決が出たが高齢者ということもあってアルツハイマー病患者を扱う医療施設で週1回4時間を4年間にわたって勤めることになった。今日(5月9日)に施設に姿を現した。報道陣が押しかける中でベルルスコーニやその弁護士はこの処置を満足に捕らえている。イタリアには同氏を支持する者が今でも20%ほどもいるという。しかし、ベルルスコーニを牢獄に送るべきであるとしてこの撤回を迫る声も小数派だがある。

フランス国営放送テレビA2はベルルスコーニの医療施設に出向く姿を報道しながら次の選挙への宣伝に使っているとの解説をしている。したたかな悪魔の改心というのはやはり難しいようだ。地の底に落ちた悪者にはその誤りを悔い改める心が無くなっているからだ。このような心の状態になっているのを無間地獄というのだろう。

ベルルスコーニの未成年者への性的暴行や財政汚職の悪を救うというのはどういうことなのだろう。ものの善悪の見境がなくなっているのではなく、不透明にされてしまっているのだと思う。これを糾明し明らかにしていかなければイタリアは闇の中に沈み国民も救われない。