2014年6月4日水曜日

サルコジ弁護士事務所の家宅捜査で発覚 海外別荘の「税金逃れ」協力


サルコジ前大統領の友人のルバロワ・ペレ(Levallois-Perret)市長で衆議院議員のパトリック・バルカニーの妻イザベル・バルカニーが税金逃れと税金洗浄の容疑で司法警察に5月21日に逮捕された時に、サルコジ弁護士事務所「Claude & Sarkozy」は協力していた疑いで家宅捜査が入っていたと、3日のテレビM6が報道した。サルコジ弁護士事務所は2012年7月にフランスの億万長者ベッタンクール事件でも家宅捜査を受けている。
バルカニーの妻イザベル・バルカニー(Isabelle Balkany)さんというのは、パリ西近郊のオート・ド・セーヌ県のルバロワ・ペレ市長で国民運動連合(UMP)の国会議員パトリック・バルカニーの婦人で同市の筆頭助役をしている。夫婦共々、税金逃れと税金洗浄の容疑がかかっている。

パリの財政判事は、仏海外県のアンチィーユ諸島のサン・マルタンとモロッコのマラケーシュにある別荘はまちがいなくバルカニー夫妻の所有であり、サンマルタンの別荘300万ユーロ(約4億5千万円)相当の他にバルカニーの名義で銀行口座も発見されている。これを税金逃れのものだと見ている。

サン・マルタンの別荘は「太陽の家」という名前で1990年代に取得したものだが2001年に「グレープフルーツの家」と名前を変えた。その所有者はリヒテンシュタインの人の会社にして裏名義でイザベル・バルカニーの名前が隠れていたとル・ポワン誌(Le Point.fr)は説明している。

3月23日にルバロワ・ペレ市長に再当選した時もジャーナリストからの税金横領や税金逃れが質問されたが、パトリック・バルカニー氏はBFMテレビのカメラを暴力で横取りしようとしたことでフランス国営放送テレビA2などでも報道されていた。