2014年6月27日金曜日

コッペもサルコジも承知の上 MSM連絡でUMP大統領選挙運動資金超過は警告済み

2012年4月28日のオーベルニュ地方のクレル・モン・フェランでのサルコジ氏の大統領選挙運動の会合があった。その直前に、運動の経費が超過していることを警告するMSM連絡が当時のコッペ国民運動連合(UMP)議長の右腕で大統領選挙での副責任者であったジェローム・ラヴリヨウ(Jérôme Lavrilleux)UMP事務総長は、サルコジ氏の大統領選挙運動責任者であるギィヨーム・ランベール(Guillaume Lambert)氏にMSM連絡が送られていたことが暴露された。これまでUMPの財源困難がサルコジ氏の大統領選挙運動と無関係だとして、ビグマリオン(Bygmalion)社の請求額が異常に莫大であったことは知らなかったとコッペ議長は嘘をいってきたことが明らかになってきた。大変に重要な証拠となっている。

 「ジャン・フランソワ・コッペはオーベルニュ地方のクレル・モン・フェランに来ない。先週そこに彼は行っている。二番目のホールは設備や料金が高く問題だ。我々には金が全然ない。ジャン・フランソワ・コッペはそのことをサルコジ大統領にはなしてある」と、ラヴリヨウ氏がランベール氏に MSMを送ったわけだ。

 MSM連絡はフィガロ紙が6月17日に暴露された。その内容は検事に提出したランベール氏の手紙によって話されたものだ。フランス・テレビジョン3チャンネルによると、これはコッペ氏がサルコジ氏に選挙運動資金の出費が超過していることを警告していたことを示すものだとしている。政治の真実を追うネット・新聞「メディアパー」によるとこのオーベルニュ地方のクレル・モン・フェランの出費は会計局への公示では154706ユーロ(約2320万円)だが実際には623293ユーロ(約9350万円)の出費になっているという。この額をUMPが架空請求書で支払ったわけだが、その差額の行方がコッペ議長の次期選挙に隠されたのか?サルコジらの隠し資金になったのか?それらの行方は謎のままで調べが6月27日開始されたばかりである。