29日の06時40分のパリジアン紙fr.は、パリ検事が秘密裏にサルコジ前仏大統領とその支持母体である国民運動連合(UMP)に対し、新たな司法予備調査を7月初旬に開始していたと発表した。これは2007年の仏大統領選挙運動に関するもので、この時の対抗候補はセゴレーヌ・ロワイヤル氏であった。調査は2012年の大統領選挙運動で暴露されたビグマリオン(Bygmalion)事件と同様に2007年にも偽造請求書による二重帳簿によって大統領選挙運動許容額を超えていたのではないかとするものだ。これの最初の家宅捜査は7月8日に行われているが、本件の最初の始まりでしかないと「パリジアン」はいっている。しかし即刻、パリ検事はこのパリジアン紙の記事を否定し司法予備調査は始まってないと発表した。
パリジアン紙は2012年のサルコジ氏の大統領選挙運動に対する司法調査が開始していることを上げている。そこでの司法調査の焦点は6月に暴露されたビグマリオン事件と、7月2日から調査が始まった、2012年の仏大統領選挙運動許容額超過を憲法審議会が不正とし、超過金をUMPが支払った事件での調査である。
2007年の方の大統領選挙運動に関してはサルコジ氏は、リビアの独裁者カダフィから資金提供を受けていた疑惑で、パリ検事は司法調査を2013年4月から開始していた。しかし調査は財政担当の国家検事(PNF)の手に新たに移った。
【参考記事】
Une enquête ouverte sur la campagne de Sarkozy en 2007http://www.leparisien.fr/politique/une-enquete-ouverte-sur-la-campagne-de-sarkozy-en-2007-29-07-2014-4034423.php
Campagne 2007 de Sarkozy : pas d'enquête ouverte, selon le parquet de Paris