2014年7月2日水曜日

サルコジ拘置とは ベッタンクール裁判での「裁判所機密情報侵害」と「権力関与」事件

6月30日にフランスの2人の高等裁判官が逮捕されて拘置されていると朝のラジオフランスアンフォが報道した。2007年仏大統領選挙運動でサルコジ氏がリビアの独裁者カダフィから現金を受け取っていた容疑で、サルコジ氏はフランス警察によって盗聴されていた。この盗聴から偶然に、ベッタンクール事件の最高裁での運営手順(国家機密)がサルコジに流れている会話が入っていた。これで裁判所内部に情報源があり、これを流したとされるジルベール・アジベール(Gilbert Azibert)裁判官とその友人のパトリック・サソース( Patrick Sassoust)最高裁重犯罪検事とが、ボルドー市の自宅で逮捕され「国家機密情報侵害」と「権力関与」による「公共資金悪用」の隠滅容疑の容疑で拘置された。

サルコジ氏とサルコジ氏の弁護士チェリー・ヘルゾグ(Thierry Herzog)との会話が盗聴録音されていた。そこでは裁判所内部の情報源者であったアジベール裁判官が退職後の天下り先にモナコ国家審議員の席を希望していることを知っていた友人のヘルゾグ弁護士がサルコジ氏にこれを話し、一押しすること(権力関与)で、引き換えに気になるベッタンクール事件の裁判運営情報を手にいれようと相談している会話が盗聴録音されていた。

アジベール裁判官はサソース最高裁重犯罪検事と協力してサルコジが関係するベッタンクール事件での裁判所内部の情報を手に入れこれをサルコに流したが、アジベールはモナコの席を報酬に手にしてはいない。


この事件で今週は多くの召集が予定されていて、サルコジの出頭もかなり確実になっていると報道されている。